(※先に書いておきますが、今回「2面ダウン」と「1面バニッシュ」の防御の差については言及しません。
また機会があればそこで説明します。)
今回私が述べる内容は正しいとは限らないので意見、感想などもらえると嬉しいです。
さて皆さん、4/3の最新弾発売の一週間後にLGPが開催されるのを覚えていますか?
すでに参加券の事前販売が開始していますが、私としてはやるからには勝ちたいですね。
そこで今回、現状の強いルリグがなぜ強いのかを研究考察していこうかと思います。
【今一番強いルリグ】
皆さんのなかで”一番強い”と表せるルリグは何でしょうか?
賛否両論になるので私からは結果論で言わせていただくと今一番強いルリグは
ダイアグラムのムジカ・マドカ
になります。
(一番って言っておきながら一つじゃない……)
これは現状環境下で行われたゴトウ杯(約40名)の参加者の中で5戦全勝者の2人がそれぞれムジカマドカのダイアグラムという結果になり。
さらにはらいだぁ杯(約20名)ではマドカが全勝優勝するという結果となっていて結果からは間違いなく最強ルリグといえるでしょう。
ではなぜダイアグラムが強いのでしょうか?
【ダイアグラムの特徴とは】
皆さんはダイアグラムの特徴と言われて何を思い浮かべますか?
公式のデッキ発売時のキャッチコピーは「多色で戦う」という特徴を述べていました。
しかし、現状どのデッキも大体2色を基準で構築していてものによっては3色構築も珍しくありません。
ではやはり専用ピースによる山削りでしょうか。
確かにダイアグラム最大の特徴といっていいでしょう。
ランリョウオーやファラリスを利用して2回目のリフレッシュさえ視野に入れることができるようになった現状、まさにダイアグラムならではの特徴です。
【山削りが他の特徴より強いのか?】
ここで疑問に上がるのが、強い理由が山削りなのかという点です。
たしかにリフレッシュによるライフのトラッシュはエナを増やさずライフバーストも使わせないというディーヴァにおいて致命傷になりかねないことには間違いありません。
しかし、ほかのルリグよりも強いと断言できるのでしょうか?
NoLimitのガード不可2点よりも?
CardJockeyのガードにコスト要求させながらのルリグ連打よりも?
「Jockeyはピースで1が捲れたら終わりだから運」という意見もあります。
なので逆を言えばダイアグラムの強みは安定して同じことを再現できる動きでしょうか?
【再現性】
そう、私が思うダイアグラムの強みはまさにこの再現性だと思っています。
マドカの2ターン目にヒジカタ、3ターン目に追加ハンデスしながらピースで山削り。
と、ほかのルリグと違い相手の盤面にさほど影響されない動きを基本としているので
「ランスロットで面明けしたいのに5000以下がいない」
など想定している動きができない、なんてことがあまり起きません。
ファラリスもそうですが、相手の盤面の固さにあまり左右されない攻め札をもっているのは間違いなく安定性が高いと言えるでしょう。
ここで一つ
「アキノも安定していて、なんならヒラナより攻めることができている」
こういう意見を聞いたことがあります。
たしかにハニエルやゲインといった白カードで手札も安定して、ヒラナアシストで面明けも問題ない。ピースだってわかりやすく強い。
間違いなく上位ルリグでしょう。
しかし、どちらが安定しているかと聞かれたらやはりマドカの方と答えます。
その理由は「安定した攻め」だけではなく「安定した守り」も兼ね備えているからです。
長くなりましたが、ようやく本題です。
【防御札】
(改めて、今回「2面ダウン」と「1面バニッシュ」の防御の差については言及しません。)
前置きが長くなりましたが、今回のメインはここからです。
「安定した守り」
とは何でしょう?
単純に防御面数が高いことでしょうか?
では、なぜだれもタマゴアシストの3面ダウンを使わないのでしょうか?
6コストだから?
でも皆が使っているサンガのアシストも6コストですよね。
ではなぜ同じ6コストでも採用率がこんなにも違うのでしょうか。
今回注目すべき点は
同じ6コストでもタマゴは固定6コストに対してサンガは2⁺4での6コストだという点
になります。
そう、これがダイアグラムの安定した守りの理由になります。
両アシストの防御札、ゲーム1のルリグ効果、さらには専用ピースでさえ「モード」になります。
ではなぜ「モード」が多いと「安定した守り」になるのでしょうか。
【モードとは】
複数の選択肢から効果を選ぶカードのことを「モード」といいます。
デュエマの《生命と大地と轟破の決断》、
遊戯王の《ラヴァルバル・チェイン》、
ポケカの場合は技が2つ以上あればそれが「モード」になります。
wixossではほかのtcgと比べても圧倒的に「モード」カードが多いtcgです。
《セレクト・ハッピー5》なんて5択もありますからね。
「モード」を持たないカードは効果とコストの関係が1:1ですが、
「モード」を持つカードはその1枚で多くの状況を対処できます。
「モード」の選択肢の組み合わせによってはそのカード一枚が対処できる範囲は大きく変わってきます。
カードの対処可能な範囲が広ければ広いほど、カードパワーは高くなるので「モード」はあるだけでカードの評価を上げてくれます。
コストが足りない、
エナが余り過ぎてもったいない、
あえて1点だけ守って残りのダメージはもらいたい。
これらすべてを解決する”追加コストのあるモードカード”はまさに試合の流れを安定させる一枚となります。
「どのカードを使用するか」という選択は結局自身のカードの枚数に依存します。
ディーヴァのルリグデッキで見ればアシスト4枚とピース2枚で計6枚ですね。
たとえば《サンガヒット》でいえば2コスト1面と6コスト2面の2択があるので、要は
「サンガのLv2アシストは2枚あるが試合中どちらか1枚しか使えない」
とも言えます。
この「モード」カードがほかのチームと比べても圧倒的に多いのがダイアグラムです。
そのため、自分が不利な状況を対処するための選択肢が増え、「モード」の使うタイミングや順番を考慮することでその選択肢の数を維持して安定した対処を行えるようになっていきます。
この「モード」の多さが
私の考えるダイアグラムの強さ、安定性の理由だと思います。
次弾3/4発売の新弾では各ルリグに追加アシストが出ると思うので今後「モード」に注目してみるといいかもしれません。
そして今後、デッキを構築するうえで「モード」のあるカードを意識してみることをおすすめします。
それでは~